ブルームバーグ1月13日北京電によると、中国税関総署は1月13日に統計を発表したが、2015年の中国の石炭輸入は2億406万トン、30％もの大幅な減少になり、2011年以来の最低水準になった。経済成長の鈍化に加え、中国政府が汚染の抑制と石炭需要の削減に努めていることが原因である。30％減はブルームバーグが2004年に統計を記録して以来最大の減少幅になる。

　中国経済の成長率の鈍化と消費主導型経済への転換に際して、中国政府は工業の過剰生産能力の削減と汚染抑制を進めており、石炭需要は低下している。

　「中国は最早海外からの石炭供給を必要としない。国内がすでに巨大な供給過剰に直面しているからだ」と中国石炭輸送販売協会の幹部David Fang氏は表明し、「政府が大気汚染対策に力を入れ、しかも経済成長がさらに減速すると、今年も中国の石炭輸入の低下が続く公算だ」と述べた。

　新華社の昨年12月の報道によると、中国は今年、エネルギー消費に占める石炭の比率を昨年の64.4％から62.6％に引き下げることになる。また、今年からは新規炭鉱建設の許認可を暫時停止している。

　（中国能源網 1月13日）