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【エネルギー全般・政治経済】

中国がエネルギー消費総量抑制目標を設定 専門家は実現容易と楽観 (16/03/07)
2016/3/11
中国【エネルギー全般・政治経済】

 ブルームバーグによると、中国は2020年のエネルギー消費総量を50億tce(標準炭換算トン)以内に抑制する。研究者はこの目標は極めて容易に達成できると指摘する。

 50億tceは2015年の43億tceからは16%の増加になり、年平均伸び率は約3.2%になる。なお、2015年のエネルギー消費総量の伸び率は0.9%であり、2014年の2.2%、2010年の5.9%を下回った。3月4日に北京で開かれた全人代は2016〜2020年の第13次5ヵ年規画を発表したが、前出のエネルギー消費抑制目標は同規画に盛り込まれた。

 アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任によると、50億tceのエネルギー消費抑制目標は極めて緩いものであり、達成には何の問題もない。政府は今後数年間のエネルギー消費の反発に備えて余地を残しておきたい意向である。

 中国の2015年の石炭消費は3.7%減になり、伸び率は2年連続のマイナスになった。エネルギー総消費に占める石炭の比率も64%に下がった。中国は2020年までに石炭生産能力を約5億トン退出させ、再編によってさらに約5億トン削減する計画である。中国は石炭、鉄鋼からセメントに到るまで、生産能力の過剰状況を緩和するよう図っている。

 (新浪財経 3月7日)