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中国
【石炭】

CTO事業が巨大な水とエネルギー消費から決別 (16/03/07)
2016/3/14
中国【石炭】

 3月4日、全人代代表、中国科学院大連化学物理研究所研究員、中国科学院院士の包信和氏は最新の研究成果を発表した。

 包信和院士(現在復旦大学常務副校長・教授)と潘秀蓮研究員が指導する研究グループは、石炭ガス化によるCTO(コール・トゥ・オレフィン)研究において大きな打開を遂げ、90年余りにわたって踏襲されてきた水とエネルギー消費が大きいフィッシャー・トロプシュ法を放棄し、石炭ガス化による合成ガス(浄化後のCOとH2の混合ガス)を独創的に採用して、新型複合触媒と組み合わせ、ワンステップの反応により低炭素オレフィンを取得した。この研究は旧来の石炭化学工業における活性と選択性が両立できないという難題を克服し、高効率触媒と触媒反応過程の設計に対して指針を示した。この研究成果は「石炭の転化においてマイルストーンになる大きなブレークスルー」と評価されている。

 (中国能源網 3月7日)