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【石油・天然ガス】

中国が2016年にロシアから2,700万トンの石油輸入を計画 (16/04/01)
2016/4/1
中国【石油・天然ガス】

 ロシアスプートニクニュースの北京時間3月31日付報道によると、ロシア国営石油パイプライン輸送会社Transneftのアンドロノフ副社長は、ロシア−中国石油ガス会議の会期中、取材に対し、中国が「スコボロジノ−漠河」石油パイプライン経由でロシアから1,650万トンの石油を輸入し、さらに別のルートからも輸入して、ロシアからの石油輸入総量を2,700万トンとする計画であると表明した。 

 アンドロノフ副社長は2016年の中国への石油供給総量についての質問に答えて「2016年にスコボロジノ−漠河パイプライン経由で中国へ供給するのが1,650万トン、カザフスタン経由が700万トンになる。さらに政府間協議に基づいて350万トンがコズミノ港から輸送され、総量は約2,700万トンに達する」と述べた。 

 また、Transneftは中露政府間協議の枠組みの下の対中石油供給を確保するため、スコボロジノ−漠河パイプラインの輸送量を3,000万トンに引き上げる投資事業を実施する。「取りあえずこのパイプラインのロシア側部分は年間2,000万トンの石油を輸出出来するようにする。送油ステーション2ヵ所を改修するとともに、容量15万m3の備蓄タンクを建設する予定だ。投資総額は48億ルーブル(約0.7億ドル)になり、2017年に竣工する見通しだ」と述べた。 

 2013年、中露両国は「東シベリア−太平洋」(ESPO)パイプラインの年間輸送量を1,500万トン増やして最大限の3,000万トンにすることを約定した。中露政府間協議によると、スコボロジノ−漠河パイプラインの石油輸送量の追加分を2013年80万トン、2014年200万トン、2015〜17年は500万トンとして、2018〜2037年には1,500万トンとする。 

 (中国能源網 4月1日)