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【石油・天然ガス】

タイのPTT、安い石油価格が国内の燃料需要を押し上げる(16/04/11)
2016/4/11
アジア【石油・天然ガス】

 タイPTTのSarun Rungkasiri副社長によると、安い石油価格は今年の輸送燃料需要を8〜10%を押し上げると話した。例年の輸送燃料は年4〜5%で増加しているが、長く続いている石油価格の低迷を受けて、一部のLPGを利用している自動車はガソリンと軽油に転換した。2014年のガソリン消費量は前年比で13%増、軽油消費量は4%増となっている。今年は、ガソリン需要量は前年比10%増、軽油は同4%増とみている。

 Thai Oil Plc製油所は4月の第1週と第2週は定期検査に入り、PTT Global
Chemical PlcとEsso Plcは年末に定期検査で稼働が止まるため、今年の需給バランスがさらに逼迫すると思われる。IRPC Plcは今年の定期検査を来年に延期すると発表した。

 この予想外の需要増の結果として、PTT社は昨年のガソリン輸入量が9万kLであったのに対し、今年は16万kLになると推計している。PTT社は、今後の対策として石油備蓄の設備容量を5〜10%増にして需給バランスの変動幅に対応すると話した。

(Bangkok Post 4月11日)