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【エネルギー全般・政治経済】

中遠海運、ギリシャ最大港買収(67%株取得) 「一帯一路」戦略に自信(16/04/12)
2016/4/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国の国有海運最大手・中国遠洋海運集団(コスコ・グループ、以下、中遠海運と略す)はこのほど、ギリシャの民営化促進機関・ギリシャ資産開発基金とギリシャ最大の港湾・ピレウス港の買収契約に調印した。これにより、中遠海運は、同港の国営運営会社の発行済み株式の67%を取得した。

 ピレウス港は、アジア・中東地域から欧州への玄関口に位置する地中海の海運の要衝。国際コンテナ埠頭としても知られている。

 中遠海運は2016年2月、中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ)と中国海運集団が統合してできた新会社。上海市に本社を置き、中国海運集団の許立栄・董事長が新会社の董事長に就任した。

 中遠海運の許立栄・董事長は「株式取得により、中遠海運は中国の『一帯一路』戦略のチャンスを手中にした。ピレウス港へのインフラ投資を進め、港湾機能を向上させ、欧州をリードする港湾に発展させる。アジアと欧州の経済貿易を促進するとともに、雇用を創出し、ギリシャ経済の回復を支援する」と述べた。

 

(経済参考報4月12日)