中国人民銀行、銀行業監督管理委員会、証券監督管理委員会、保険監督管理委員会(一行三会)は連名で《鉄鋼・石炭産業の生産能力解消と脱苦境並びに発展実現への支援に関する意見》を通達し、「脱生産能力」に関わる融資サービスを適正に進めること、直接金融市場の整備を強化すること、鉄鋼・石炭企業のデレバレッジとコスト引き下げを支援することを打ち出した。また、企業の債務再編と合併再編を支援して、鉄鋼・石炭の産業構造の調整と最適化を進めるとともに、銀行をサポートして不良資産の処理を加速する。企業の信用違約事件等の処理も進める。

　金融機関に対しては、鉄鋼・石炭企業の理に適った資金需要を賄うとともに、違法な新規生産能力拡大に対する融資を厳重に規制するよう義務付ける。長期赤字で償還能力と市場競争力を失った企業や老朽化生産能力については、融資の縮小や引き揚げを断固として行なう。

　企業の債務再編を積極的かつ穏当に推進し、政策に適合しかつ一定の償還能力を有する鉄鋼・石炭企業については、返済期限や償還方式を調整することで、企業が難関を乗り切るよう手助けする。条件に適う鉄鋼と石炭の人員分散については、雇用と起業に対する金融サービスを高め、金融機関は政策規定に従って起業担保融資支援を行なうよう奨励するとともに、金利水準を合理的に確定する。

　銀行など金融機関は、債務再編や破産・清算等の手段を総合的に運用して、企業の債務と銀行の不良資産など重大問題を適正に処理し、不良債権の抹消と譲渡を加速し、企業の悪質な債務逃れを撲滅する。企業の債務再編や不良資産処理など重大問題については、意思疎通と協調を強化し、解決方法をともに検討し、リスク対応プランを完備し、一部の業種や企業のリスクが系統的、地域的な金融リスクに拡大しないよう防止を図る。

　（中証網 4月22日）