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中国国家能源局が「国6」ガソリン・軽油標準案で意見公募 (16/06/24)
2016/6/24
中国【石油・天然ガス】

 国家能源局は6月23日、第6段階自動車用ガソリン・軽油の国家標準案2本の意見募集版を公示した。
 
 起草説明によると、第6段階自動車用ガソリン・軽油標準は主要技術指標においてすでに欧州の現行のガソリンと軽油の品質要件に達しており、一部の技術要件では現行のEU規格よりも優れている。

 具体的に見ると、第6段階自動車用ガソリン・軽油標準では、自動車用ガソリンのオレフィン、芳香族化合物、ベンゼン含有量を引き下げたが、硫黄含有量は第5段階標準と同じである。自動車用軽油については、多環芳香族炭化水素の含有量を引き下げることが自動車の汚染物排出削減に有効であることを考慮して、今回の標準では自動車用軽油の多環芳香族炭化水素の質量分率を従来の11%以下から7%以下に引き下げた。また、自動車用軽油の中の汚染物総含有量の技術要件と検査方法を追加するとともに、自動車用軽油5号、0号、-10号の引火点の上限指標を引き上げた。

 中国の自動車用ガソリンと軽油の硫黄及びベンゼン含有量等の主要技術上限指標はこれまでEUの自動車用ガソリンの要件と一致していたが、オレフィンと芳香族炭化水素の上限値についてはEUのガソリン規格との間に差があった。しかし、今回の第6段階標準では、中国とEUの自動車用ガソリン・軽油の技術指標の差異を縮小し、中にはEUの現行規格より厳しいものもある。

 国家能源局の関係幹部によると、自動車用ガソリン・軽油の国家標準の品質要件を高めることは中国の大気環境の改善にとって極めて重要であり、今回の標準が施行されると、国内製油産業の技術進歩とプラントの改造が促進され、石油製品の品質をさらに向上させることになる。

 (経済日報 6月24日)