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【石油・天然ガス】

重大な発展期を迎える中国の天然ガス分散型エネルギー (16/07/12)
2016/7/12
中国【石油・天然ガス】

 先頃杭州で開催された2016年中国ガス分散型発電フォーラムからの情報によると、第13次5ヵ年計画期に中国の天然ガス分散型エネルギーは重大な発展期を迎えることになる。シーメンス社と杭州汽輪機股份有限公司は契約を結び。中国の天然ガス分散型エネルギーの開発と利用をともに推進することになった。

 「分散型エネルギー」とはユーザーサイドに分散して設置する高効率冷気/熱電併給システムを指し、このシステムは消費地点(又は付近)での発電を可能にし、発電で発生する廃棄エネルギーを利用して熱力と電力の生産を行い総合利用を実現することが出来る。エネルギーロスが小さく、汚染が少なく、運転は敏活であり、システムの経済性に優れるなどの特長を備える。天然ガス分散型エネルギーは、天然ガスを燃料として、ユーザーの種々のニーズを直接満たすことが出来るエネルギーの段階的利用方式になる。

 中国都市ガス協会分散型エネルギー専門委員会の徐暁東主任委員は、第13次5ヵ年計画綱要は現代的エネルギー体系の構築や化石エネルギーの高効率利用の推進、分散型エネルギーの発展を提唱していると指摘し、「シーメンスが杭州汽輪と提携して中国の天然ガス分散型エネルギー産業のもっと急速な発展を促進することになる」と述べた。

 シーメンス中国有限公司の執行副総裁であり、シーメンス大中華区発電天然ガス集団、風力発電・再生可能エネルギー集団の総経理も兼務する姚振国氏によると、シーメンスは「分散型エネルギー分野の先進技術と製品、豊かな応用ノウハウを通して必ずや中国の分散型エネルギー発展目標の実現をより良くサポートする」と表明した。

 杭州汽輪の鄭斌董事長(会長)は、今回のシーメンスとの蒸気タービンをめぐる協力は、中国の天然ガス分散型エネルギーの速やかな発展推進を可能にするだけでなく、システムインテグレーションとサービスの本土化を実現する上でも役立つと表明した。

 (新華網 7月12日)