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中国
【石炭】

中国の石炭輸入量が持続的に増加も (16/08/05)
2016/8/5
中国【石炭】

 税関総署が発表した統計によると、今年上半期の中国の石炭輸入量は合計1億803万トン、前年同期に比べ819万トン、8.2%増加した。特に原料炭と褐炭輸入の伸びが最も大きく、一方、一般炭は減少幅が最も大きかった。

 供給側改革の下で国内炭価格が急速に上昇し、そのため、輸入炭の価格優位が際立ちつつある。下流の発注が増え、輸入量はここ数ヵ月、徐々に増加する傾向を呈している。

 中国の6月期の石炭輸入は2,174万トン、前年同月より514万トン、31.0%増え、前月比でも271万トン、14.2%もの増加になった。

 石炭総供給量に占める輸入炭の比率は昨年上半期の5.29%から今年上半期は6.22%に上昇したが、2014年上半期の8%という水準を依然下回っている。

 2014年末から石炭産業脱苦境聯席会議が始まり、国家発展改革委員会は主要発電企業に対し一般炭の輸入を減らすよう提案し、財政部に到っては一般炭の輸入関税を引き上げた。そのため、石炭総供給に占める輸入炭の比率の低下が続いていた。

 業界関係者は「中国の石炭輸入量は今後とも増加が続くだろう。なぜなら国内炭の供給量の低下が続いているからだ。加えて、価格も反発している」と述べた。当面は過剰生産能力解消措置が弱まることはあり得ない。

 全体的に見て、国内の石炭生産制限に起因する石炭供給の逼迫は依然続き、6月期の石炭輸入量は前月に比べ大幅に増加したものの、供給の不足を補うには不十分である。そのため、輸入量は引き続き増加すると予想される。

 (中国煤炭資源網 8月5日)