税関総署が12月8日に発表した統計によると、中国の11月期の石炭輸入は2,696.6万トン、前年同月に比べ1,077.6万トン、66.56％増加し、前月に続き今年最高の伸び率を記録した。前月比では538.6万トン、24.96％の増加になった。

　今年以降、供給側構造改革の下で国内炭価格が急速に上昇し、輸入炭の価格優位が鮮明になったため、輸入量は前年同月に比べ著しく増加した。

　その後、国内の先進生産能力の増産に伴い、下流の需要もやや減退し、輸入炭調達熱も若干下がったが、11月に入ると、北方の暖房シーズンが始まり、発電用石炭消費も増え、南方の気温低下も続き、暖房用の電力消費が増えたため、発電所の石炭消費の増加が輸入量を押し上げることになった。

　11月の石炭輸入額は17億2,184.9万ドル、前年同月比102.54％増加し、先月比では31.44％増加した。輸入単価は63.85ドル/トン、前月に比べ3.15ドル/トン、前年同月に比べ11.34ドル/トン上昇した。

　1〜11月の石炭輸入は2億2,869.2万トン、前年同期比22.7％増加し、輸入額は119億872.8万ドル、前年同期比6.1％増加した。

　（中国煤炭資源網 12月9日）