発展改革委員会HPによると、国家発展改革委員会と国家能源局はこのほど連名で《石炭産業発展第13次5ヵ年計画》を通達した。同計画は第13次5ヵ年計画期の目標として、8億トン/年の過剰生産能力を淘汰すること、石炭生産構造の最適化を進めること、炭鉱数を6,000ヵ所前後に規制すること、「重特大」事故を有効に抑制すること、炭鉱事故による死亡者数を15％以上引き下げること、100万トン当たりの死亡率を15％以上引き下げることを掲げている。

　《石炭産業発展第13次5ヵ年計画》の主要目標は次のようになる。

　・2020年には石炭開発の科学的、合理的な部署と需給の基本的平衡を実現する。
　・大型石炭基地、大型基幹企業集団、大型現代化炭鉱の主体的地位をより一層際立たせ、生産効率と企業収益を大幅に向上させる。
　・安全生産状況を根本的に好転させ、安全・グリーン型開発とクリーン・高効率利用水準を大幅に向上させる。
　・職員の生活レベルを改善する。
　・国際協力を新たな段階に押し上げる。
　・石炭管理体系と管理能力の現代化を実現し、集約・安全・高効率・グリーンの現代的石炭産業体系を基本的に構築する。

　――  集約

　8億トン/年の過剰生産能力を淘汰する。減量置換と最適化配置によって先進生産能力を約5億トン/年増やす。2020年の石炭生産量を39億トンとする。石炭生産構造を最適化し、炭鉱数を6,000ヵ所前後に抑制する。生産量に占める年産120万トン以上の大型炭鉱の割合を80％以上とし、年産30万トン以下の小型炭鉱の割合を10％以下にする。石炭の生産と開発を大型石炭基地に集中させ、生産量に占める大型石炭基地の比率を95％以上とする。産業集中度をさらに高め、石炭企業数を3,000社以内とし、5,000万トンクラス以上の大型企業が生産量の60％以上を占めるようにする。

　―― 安全

　炭鉱の安全生産の長期的な仕組みをより一層健全化し、安全保障能力を大幅に高める。「重特大」事故を有効に抑制し、炭鉱事故による死亡者数を15％以上引き下げ、100万トン当たりの死亡率を15％以上引き下げる。炭鉱の職業病のリスク防止で顕著な進展を遂げ、炭鉱職員の健康状況を大幅に改善する。

　――  高効率

　採炭の機械化率が85％、掘進機械化率が65％に達するようにする。産業発展に対する科学技術イノベーションの寄与率をさらに高め、炭鉱の情報化、スマート化建設において新たな進展を実現する。一群の先進・高効率のスマート炭鉱を建設する。石炭企業の生産効率を大幅に高め、労働者全員の生産効率を1,300トン/人・年以上にする。

　――  グリーン

　エコロジー文明建設で積極的な進展を実現する。石炭の生産と開発が環境に及ぼす影響を最大限軽減する。資源総合利用水準を向上させ、炭層ガス（炭鉱ガス）生産量を240億m3、利用量を160億m3とする。ボタ総合利用率を75％前後、坑井水利用率を80％前後とする。土地復元率を60％前後にする。選炭率を75％以上とし、石炭製品の品質を大幅に向上させる。クリーン石炭火力発電を速やかに発展させ、石炭深加工産業の実証で積極的な進展を実現して、石炭のクリーン利用の水準を新たな段階に押し上げる。

 　（中国新聞網 12月30日）