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【石炭】

中国 石炭系分散型エネルギーに大きな展望 (17/06/02)
2017/6/2
中国【石炭】

 分散型エネルギーの発展によって、石炭分散燃焼に起因する一連のエネルギーと環境問題を有効に管理することが可能になる。現在、分散型エネルギー開発は天然ガスが主であるが、中国のエネルギー構造は石炭が豊かであるが石油と天然ガスに乏しく、また、近年は「煤改気」(ボイラーなど石炭焚き設備の天然ガス燃料への転換)の発展によって天然ガスが不足し、天然ガス分散型エネルギーは停滞している。一方、クリーン・コール技術の成熟に伴い、石炭を主とする石炭系分散型エネルギー方式がエネルギー業界において幅広く認知されるようになった。

 山東省東営市所在の河口藍色経済開発区は石炭系分散型エネルギーを採用している。エネルギー多消費で汚染が大きい小型ボイラーから新型高効率炭粉ボイラーへと転換するとともに、熱供給パイプ網を建設している。集中スチーム供給と超低排出を実現することは、エネルギー利用効率の向上と大気汚染管理の有効な解決策になる。

 新型省エネ・環境保護型炭粉ボイラーは石炭焚きボイラーの高効率の運転とクリーン排出を実現する。また、省エネとランニングコストの引き下げを実現し、相当の収益が見込まれる。同時に分散小型ボイラーによる環境汚染を減らし、生活環境を改善する。

 中国の中小ボイラーは約47万台に上り、年間5億トンもの石炭を消費している。これらのボイラーはエネルギー消費が高く、汚染排出量が大きく、主要な大気汚染源の一つになっている。

 (中国煤炭資源網 6月2日)