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中国
【石炭】

中国の石炭消費が2013〜14年にピークに達した可能性も 北京大学の研究 (17/06/22)
2017/6/22
中国【石炭】

 北京大学国家発展研究院と社会科学文献出版社は6月22日、《中国経済成長の新たな源泉(第1巻):改革、資源・エネルギー及び気候変動》を発表した。

 同書によると、2014〜15年にエネルギー供給構造の変化とエネルギー需要の伸び率の大幅な低下によって中国の石炭消費に著しい変化がもたらされた。

 2014年の中国の石炭消費の実物量は2%下がった。また、国家統計局の基本統計は、標準炭に換算した中国の2014年の石炭消費は2.9%下がったとの見方を示している。2000〜2013年の中国の石炭消費の年間総合増加率は毎年8%を超えていたが、その後、増加率は著しく下がった。

 一方、2014年と2015年の石炭生産と輸入統計もこうした状況を反映している。統計によると、2014年の石炭生産は2.5%下がり、2015年には3.3%下がった。また、2014年の石炭輸入は10.9%下がり、2015年は29.9%下がった。

 同書の指摘によると、石炭消費の低下は供給と需要の複合作用によるものであり、構造的要因の中でこの2つの側面は圧倒的優位を占めている。そのため、中国の今後の石炭消費水準は最早2013〜14年の消費水準に達することはない。換言すれば、2013〜14年に中国の石炭消費はピークに達したということである。

 (中国気候変化信息網 6月22日)