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中国 上半期の風力発電のチャンスロス状況が大幅に好転 (17/08/21)
2017/8/21
中国【新エネルギー】

 2015年の中国の風力発電新規系統連系設備容量は601万kW、着実な増加傾向を維持し、6月末時点の累計容量は1.54億kWに達し、前年同期比12%増になった。上半期の風力発電電力量は1,490億kWh、前年同期比21%増になった。風力発電設備の平均利用時間数は984時間で、前年同期より67時間増えた。

 風力発電設備の架設スピードは大幅に下がり、風力発電のチャンスロスが深刻であった遼寧、吉林、黒龍江、寧夏、甘粛、雲南、貴州等の地区では、風力発電建設は全面的に停滞している。一方、風力発電設備が増設されているのは、主に西北の青海、陝西、華中地区の河南、江西、華北地区の河北である。風力発電設備の利用率を見ると、三北地区(河北・西北・東北)と西南地区のチャンスロス状況が大幅に好転し、平均利用時間数はいずれも上昇しているが、山東、江蘇、浙江、広東など東部と南部では利用時間数が下がっている。

 上半期には風力発電のチャンスロス状況に大幅な好転が発生し、第3四半期は夏季の電力需要ピークにより、風力発電利用時間数はさらに上昇する見込みであるが、第4四半期になると、暖房期のコージェネレーション設備の影響で、三北地区のチャンスロスが突出する可能性もある。

 (中国能源網 8月21日)