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中国
【石油・天然ガス】

広東省から初の「南気北輸」1日722万m3の「北上」で北方のガス供給を支援 (17/12/18)
2017/12/18
中国【石油・天然ガス】

 広東省の天然ガスパイプライン網が広州従化鰲頭起点ステーションから中国海洋石油の南シナ海天然ガスと珠海のLNG資源を中国石油天然ガス集団(CNPC)の第2西気東輸パイプラインに逆送した。1日目は300万m3輸送した。

 今年冬に入ってから北方地区で続いている天然ガスの逼迫も緩和が期待できる。中国海洋石油は毎日300万m3の天然ガスを広東のパイプライン網に入れ、鰲頭ステーションから第2西気東輸パイプラインに送る。一方、CNPCが広東に供給していた1日725万m3の西気東輸ガスは全て中国海洋石油の南シナ海天然ガスと輸入LNGが肩代わりする。CNPCは1日725万m3の天然ガス資源を北方に振り分けることが可能になり、延いては全国の協調的なガス供給保障を実現する。広東省の天然ガスパイプライン網から天然ガスを国のパイプライン網に逆送するのは初めてになる。

 12月5日からの第1段階では、中国海洋石油はCNPCの第2西気東輸パイプラインから来るガス425万/m3の肩代わりに成功し、さらに16日から1日300万m3の逆送を開始した。CNPCは1日725万m3の天然ガスの北方地区に送ることが可能になり、150万世帯余りの日常用ガスと暖房のニーズを賄う。将来は広東省の天然ガスパイプライン網から1日900万m3の天然ガスを北方へ輸送することも可能になる。

 広東石油ガス商会の呉清標事務局長によると、中国海洋石油は華南地区で強大な天然ガスインフラと資源供給能力を備えているので、広東省への天然ガス供給には問題は生じない。

 (中国能源網 12月18日)