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【石油・天然ガス】

中国国家発展改革委員会「種々の措置を講じて天然ガス供給を確保」(17/12/20)
2017/12/20
中国【石油・天然ガス】

 12月18日、国家発展改革委員会はプレス発表会を開き、北方の複数の省における天然ガス逼迫問題について説明した。

 国家発展改革委員会の孟瑋報道官によると、1〜11月の中国の天然ガス消費量は2,097億m3、前年同期比18.9%増になった。需要の伸びが急速でしかも「煤改気」(石炭焚き設備のガス化)による需要が大きいため、2017年の天然ガス消費量の伸び率は前年を12ポイント上回る。

 孟瑋報道官によると、国家発展改革委員会は天然ガス需給の逼迫を緩和するため、中国石油天然ガス集団(CNPC)、中国石油化工集団(SINOPEC)、中国海洋石油など主要ガス供給企業を結集して多面的な措置を講じ、天然ガス供給を増やし、特に民生の需要を賄う。

 (1) ポテンシャルを掘り起こして天然ガス生産量を増やす。12月には370万m3/日の増産を実現し、来年1月にはさらに330万m3/日増産する。

 (2) LNGのスポット調達を実施する。LNGの調達をタンカー39隻分増やして、ガス供給を約2,000万m3/日増やす。

 (3) 資源の融通を展開し、「南気北調(南方から北方へのガス融通)」を実現する。天津、淅江、福建、広東等の地区から石油ガス企業間の資源の融通によって、北方暖房地区への天然ガス供給を増やす。

 (4) エネルギー代替のポテンシャルを掘り起こす。12月8日には華能熱電廠の予備石炭火力発電設備を稼動し、天然ガス200万m3/日に代替した。

 (5) 天然ガス備蓄の調節作用を発揮させる。各大型ガス備蓄庫はフル放出を維持する。ガス放出量は8,000万m3/日近くになり、前年同期比30%以上増加している。

 (6) 民生用以外の大口需要家のピーク調整作用を発揮する。CNPC、SINOPEC、中国海洋石油系の製油所、油田の熱攻法、天然ガス液化施設のガス使用を先に圧縮して、社会への資源供給を増やし、民生用ガスに影響が及ばないようにする。
 
 (中国能源網 12月20日)