中国石油天然ガス集団(CNPC)と吉林省政府は14日、戦略提携枠組協議書に調印した。

　この協議書によると、CNPCは松遼盆地など吉林省内の石油・天然ガス資源の探鉱と開発を強化し、原油生産量670万トン、天然ガス生産量10億m3を目指す。一方、吉林省は省内におけるCNPCの探鉱と開発を政策面で支援し、手続きの効率化を図る。

　石油化学分野では、CNPCは年産1,000万トンの製油プラント、100万トン級のエチレンプラント、58万トンのABSプラント建設を進めるとともに、傘下の吉林石化から原料を提供することによって吉林省の化学工業パークの建設を支援し、同省における下流産業の発展を図る。吉林省は、これらのプロジェクトを認可するととともに、建設中も全面的に協力する。

　天然ガス分野については、CNPCは目下東北天然ガスパイプライン網と原油パイプラインプロジェクトの準備を進めているが、CNPCと吉林省は天然ガス分野でも全面的に協力を展開し、吉林省における天然ガスの開発と利用を推進するため、共同出資企業を設けて、吉林省の都市ガス事業を展開する。

　さらに、バイオエネルギーの開発についても、両者は協力を強化することで合意し、新エネルギー植物の開発と栽培やエタノール、バイオディーゼル等の非穀物系エネルギーの生産を進める。

　また、石油製品販売に関して、吉林省はCNPCの省内における販売ネットワーク建設を支援する。

　（中国石油新聞中心 3月17日）