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【石油・天然ガス】

ペトロチャイナの地下ガス貯蔵庫23ヵ所が全てガス注入を開始 冬季の供給保障に向けて備え (18/04/07)
2018/4/7
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス股份公司(PetroChina)の西南油気田公司が4月6日、相国寺ガス貯蔵庫の天然ガス注入作業を開始した。ペトロチャイナの地下ガス貯蔵庫23ヵ所が全て注入作業を開始したことになり、今年冬から来年春にかけての天然ガス供給保障に向け準備を整える。

 ペトロチャイナは2018年に地下ガス貯蔵庫へ86億m3の注入を行う計画である。相国寺ガス貯蔵庫は1日の放出量が国内最大であり、17.2億m3の注入が計画されている。今年冬のピーク期に16.5億m3の放出を行うための条件を整える。

 西南油気田公司の馬新華総経理によると、2000年に245億m3に過ぎなかった中国の天然ガス消費量は2017年には2,300億m3に達し、年率10%以上増加した。

 専門家の予想によると、中国の天然ガス見掛け消費量は2020年には3,200億m3に達し、2030年には5,500億m3に達して、一次エネルギーに占める天然ガスの比率も10%以上になる。中国海洋石油研究総院計画研究院総合計画上席工程師の許江風氏によると、中国の天然ガス産業の大きな発展はガス貯蔵庫の巨大な需要を喚起しており、地下ガス貯蔵庫はすでに国家戦略備蓄と安全で安定的なガス供給にとって重要なインフラになっている。中国には25ヵ所の地下ガス貯蔵庫が建設されており、うち23ヵ所をペトロチャイナが占め、ガス貯蔵規模は400億m3、ピーク調整能力は100億m3超になり、国内のガス貯蔵庫のピーク調整能力の98%を占める。中国の天然ガスピーク調整はガス採収・輸送のピーク調整から地下ガス貯蔵のピーク調整へと転換が進んでいる。

 (中国経済網 4月7日)