今年2月期の中国の石炭輸出は大幅に減少し、中国沿海港湾からの石炭輸送量は1月期に比べ296万トン、55％少ない236万トンとなった。一方、中国の石炭輸出減少は国際市場にも影響を及ぼしている。

　国際石炭価格は大幅に高騰し、オーストラリアBJ国際標準一般炭のFOB価格は1月24日にトン当たり90.5ドルであったのが、3月13日には129.5ドルに高騰した。43.1％もの上昇になる。石炭価格の上昇は、オーストラリアの洪水災害、石炭生産量の減少や世界的な資源価格高騰など様々な要因がある。これまで主に中国から石炭を輸入していた日本と韓国は、遠くインドネシア、オーストラリア、さらに南アフリカから輸入しなければならない。輸送距離が大幅に伸びるため、石炭輸送を主とするパナマ船籍の輸送価格が急反発し、1月末に5,600ポイントであった輸送価格指数は3月14日には47.9％高い8,280ポイントに跳ね上がった。

一方、国際石炭価格が国内価格を大幅に上回ったため、2月期の中国の石炭輸入量は大幅に減少した。

　（中国煤炭資源網 3月21日）