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【石油・天然ガス】

中国が天然ガス生産供給貯蔵販売体系構築で顕著な成果 ガス貯蔵能力は30億m3以上増加 (19/04/18)
2019/4/18
中国【石油・天然ガス】

 4月18日の国家発展改革委員会の発表会において、国家発展改革委員会政策研究室主任兼報道官の袁達氏は、中国が天然ガス生産・供給・貯蔵・販売体系構築で顕著な成果を上げた表明した。

 袁達報道官によると、そのことは「四昇両降」に体現されている。「四昇」とはガス供給能力、ガス貯蔵・ピーク調整能力、南気北送能力及び重点需要保障水準が顕著に上昇したことを指す。

  • ガス供給能力…2018年の中国の天然ガス消費量は2,803億m3、前年比18.1%増になった。暖房シーズンの消費量は1,090億m3、17%増。1日の最高ガス消費量は10.37億m3、20%増。
  • ガス貯蔵・ピーク調整能力…すでに160億m3のガス総合貯蔵能力が形成されており、2017年に比べると30億m3以上増えた。ピーク時には1日当たり約1億m3のガスを放出する。
  • 南気北送能力…パイプライン網の相互の連携と融通により、1日当たりの「南気北送(南部から北部への天然ガスの逆走)」の能力は6,000万m3増えた。
  • 重点需要保障水準…重点需要を保障するレベルは顕著に上昇した。天然ガス資源の供給はクリーン暖房を進める北方7省・直轄市へ大幅に傾斜し、路線バスとタクシーも民生用ガス保障の対象になり、重点地区と民生用のガスがより良く保障された。

 なお、「両降」とは、ピーク期圧縮対象企業のガス消費量が顕著に低下したことと、暖房に間に合わないや室温が基準に達しないなどの個別問題の発生が大幅に減ったことを指す。

 「2019年の状況については、関連する予測からも明らかなように、中国の天然ガス消費は引き続き比較的急速な増加傾向を維持することになり、天然ガスの安全・安定供給の保障に当たっては依然として諸々の困難や不確実性が付きまとう」と袁達報道官は述べ、「国家発展改革委員会は各地区、関係部門並びに企業とともに天然ガス生産・供給・貯蔵・販売体系の構築という重要な任務に適切に取り組み、天然ガス供給保障能力をより一層高め、人民大衆のガス使用のニーズをより良く満たす」とした。

 (中国経済網 4月18日)