カザフスタン鉄道輸送会社KTZ Expressは2019年5月から鉄道による中国へのLNG輸送を持続的に行う計画である。潜在輸送量は年間100万トンに上る。

　報道によると、すでにLNGを積載したタンク車18両で編成された列車がドストゥクからアラシャンコウを経て中国へ輸送されている。KTZ Expressは今後、中国企業の専用タンク車でLNGを輸送することになる。

　カザフスタンは2年前に中国への天然ガス輸出を開始したが、鉄道によるLNG輸送により、カザフスタンの輸出は増えることになる。

　カザフスタンの天然ガス資源は極めて豊かである。2018年のカザフスタンの天然ガス採掘量は548億m3、うちLNGは300万トンで前年比3.4%増加した。2019年1~3月の天然ガス生産量は146億m3、前年同期比3.6%の増加になった。天然ガス総生産量の中でガス態ガスは59億m3であった。

　カザフスタンが中国への天然ガス輸出を開始したのは2年前の2017年である。2017年10月にカザフスタン国営天然ガス輸送会社KazTransGazは中国石油国際事業公司と5年間の契約に調印し、輸出量を年間50億m3とすることで合意した。2018年の輸出量は58億m3に達した。さらに、2019年からは輸出量を倍増して100億m3/年にする目標で合意している。中国への100億m3の天然ガス輸出により、カザフスタンは20億ドル超の収益を得る見通しである。

　（中国能源網 4月29日）