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オーストラリア政府の統計を引用したロイター5月7日付報道によると、中国税関は2019年2月に豪州炭輸入制限を行ったが、3月期の豪州産原料炭輸入量は大幅に増加した。
オーストラリア統計局は具体的な数値を明らかにしていないが、3月期に中国がオーストラリアから輸入した原料炭は2月期に比べ42%増加し、中国はインドに次ぐ第2位の輸入元になったと表明している。
このデータは中国税関が4月末に発表した統計とも符合する。中国通関統計によると、3月期に中国がオーストラリアから輸入した原料炭は2月期の2倍近くになった。中国の輸入量の激増を受けて、3月期のオーストラリアの原料炭輸出総額は58%増加して10億6,600万豪ドル(約50億6,350万元)になった。
このことは中国の豪州炭輸入制限が解除されたことを意味するのだろうか。実際には、オーストラリア統計局のデータによると、中国の原料炭輸入は激増したものの、オーストラリアからの一般炭輸入は改めて大幅な減少になり、減少幅は18%に達し、オーストラリアの石炭供給業者に対する打撃は原料炭輸入の増加を上回る大きなものになった。
豪州産原料炭価格が依然堅調である一方で一般炭価格が大幅に下落しているのもそうした事情に原因がある。クレディスイスのレポートによると、中国の輸入業者はオーストラリアからの一般炭輸入を見合わせており、中国市場における豪州一般炭のシェアも低下が続いている。
一方、インドネシアが中国への主要な一般炭供給国になる公算が高くなっている。2017年のインドネシアの石炭輸出全体の中で、中国への輸出はインドへの輸出の27%に次ぐ14%であった。また、中国の石炭輸入全体の中では2017年にインドネシアはオーストラリアに次ぐ第2位の輸出国であった。
中国がインドネシアからの一般炭輸入を増やすことになれば、中国市場におけるインドネシア炭のシェアは増加することになる。これはオーストラリアにとっては良くない知らせになる。
(中国煤炭資源網 5月8日)