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【省エネ・環境】

中国、「2024−2025年の省エネ・炭素排出削減に関する行動計画」を発表
2024/5/30
中国【省エネ・環境】

 中国の国営新華社通信は5月29日、中国国務院(政府)が同日、「2024−2025年の省エネ・炭素排出削減に関する行動計画」(以下、「行動計画」と略す)を発表したと報じた。

 「行動計画」では、以下の目標を掲げている。

 <2024年>

 ・GDP単位当たりのエネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ約2.5%、約3.9%削減する。

 ・一定規模以上の工業企業における単位付加価値当たりのエネルギー消費量を約3.5%削減する。

 ・エネルギー総消費量に占める非化石エネルギー比率を約 18.9 %にする。

 ・重点分野・産業において省エネ・炭素排出削減に向けた改造を推進することにより、標準炭換算で約 5,000万トンの省エネを達成し、CO2排出量を約 1億 3,000万トン削減する。

 <2025年>

 ・エネルギー総消費量に占める非化石エネルギー比率を約20%にする。

 ・重点分野・産業において省エネ・炭素排出削減に向けた改造を推進することにより、標準炭換算で約 5,000万トンの省エネを達成し、CO2排出量を約 1億 3,000万トン削減する。

 「行動計画」では、10分野27項目の重点取り組みが示されている。例えば、以下のようなものがある。

 ・化石エネルギーの消費削減・代替実施。

 ・非化石エネルギーの消費推進。

 ・鉄鋼、石油化学産、非鉄金属産、建材、建設、交通輸送、公共機関、エネルギーを消耗する製品・設備における省エネ・炭素削減の実施。

 中国は世界最大のエネルギー消費国かつCO2排出国であり、CO2排出量削減に向けて、2030年までにカーボンピークアウト、2060年までに実質的なカーボンニュートラルを実現することを目指している。この目標達成に向けて、政府や企業が数多くの政策や行動を打ち出している。

(人民日報 5月30日)