第二次オイルショック後の世界の石油需給は、生産余力が需要に対して 20％以上もあ る供給過剰の時代であった。OPEC（石油輸出国機構）で減産調整を決めても、加盟産油 国の中には外貨が欲しくて減産枠を守らず、原油の安売りに走った国が出たのである。 しかし、現在の世界の原油生産余力は 2〜3％と、ほとんど無いに等しい。中国やインド などの新興国の需要増大で、この余力も来年はゼロになりかねない状況にあるのだ。消 費国では節約、省エネが進むと思われるが、それでも需給バランスを改善できることに なるとは思われない。その理由は、石油不足の時代が到来すると考えられるからである。 この石油不足には二つの意味がある。その二つの意味とは。。。。