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中国
【石油・天然ガス】

中国とカザフスタンが石油・天然ガス分野の協力で合意 カスピ海の資源がパイプラインによって中国へ (2007/08/21)
2007/11/19
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス(CNPC)総経理・蒋潔敏とカズムナイガス(カザフスタン国営石油ガス公社)総裁カラバリンは、中国−カザフスタン原油パイプラインプロジェクト第2期の建設と運営で合意した。今回の提携によって、カスピ海と中国西部はパイプラインで結ばれることになる。

 昨年、CNPCとカザフスタンは共同でパイプラインを建設し、カザフスタン中部にあるCNPCの油田と中国の新疆が連結された。

 現在、このパイプラインと、CNPCがカザフスタン西部に有する別の油田のパイプラインを連結し、カザフスタンを横断して中国に到る輸出ルートを建設することが計画されている。

 CNPCはカスピ海で探鉱区を獲得するよう希望している。カスピ海は世界最大の内陸湖であり、巨大な石油資源を蔵している。IEAは『カスピ海地区の石油・天然ガス資源:中央アジア及びコーカサス地区の潜在供給力』と題する報告書を公表したが、それによると、カスピ海地区で確認されている石油埋蔵量は150〜400億バレル、未確認の埋蔵量は700〜1,500億バレルと見込まれている。また、確認されている天然ガス埋蔵量は6.7〜9.2兆m3、未確認の埋蔵量は8兆m3と見られている。

 カスピ海の大部分の地区では未だ探鉱が進んでいないため、実際の石油・天然ガスの埋蔵量はさらに大きくなる可能性もあり、現在の石油価格に換算すると、3兆ドル超の価値が埋蔵されているのである。

 カスピ海地区には、ロシア、イランの他、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、アルメニア、グルジアが領土を有している。

 カザフスタンのナザルバイエフ大統領は、将来、カザフスタン・中国パイプラインによってトルクメニスタンの石油と天然ガスを輸送すると表明している。

(上海証券報 8月21日)