ロシアの石油・天然ガスパイプライン輸送会社トランスネフチのトカレフ社長が3月14日、ナルイシキン副首相に宛てた書簡の中で、政府に対しESPOパイプライン(東シベリア−太平洋パイプライン)の中国向け支線建設を可及的速やかに決定するよう要請していたことが分かった。 トカレフの書簡によると、2005年に産業貿易省が通達した命令に基づき、年間輸送能力3,000万トンのタイシェト−スコボロジノ間のESPO石油パイプラインとスコボロジノから石油積出港までの年間輸送能力1,500万トンのパイプラインの建設が進められているが、残りの1,500万トンは中国に輸出される計画になっている。しかし、現時点でロシア政府は未だスコボロジノから中国への支線の建設を決定していない。 トカレフは書簡の中で、「(中国支線は」非常に差し迫った本質的な問題であり、ESPOパイプライン全体の建設計画に影響することになる」と指摘している。 ロシア政府は、産業エネルギー省、経済発展貿易省並びに連邦価格監督局に対し、この件につき、4月末までに回答するよう指示したとのこと。 しかし、産業エネルギー相フリステンコは以前、中国への石油パイプラインを建設するかどうかは中国向け価格によって決まると表明し、産業エネルギー省筋は、その価格には契約済みのロスネフチから中国への販売価格を引き上げることが出来るかどうかも含まれるとしている。 ロスネフチと中国石油天然ガス集団(CNPC)の契約によると、2005年から2010年にロシア側は中国に対し4,840万トンの石油を鉄道で輸出することになっている。当初の価格はロスネフチにとって不利であったので、2007年11月、ロスネフチとCNPCは当初の原油価格を1バレルにつき0.675ドル引き上げることを約定していた。今年2月になってからも、ロスネフチは原油価格の再値上げを希望したが、現時点で合意は未成立であり、交渉が続いている。消息筋によると、中国側がむしろ価格の引き下げを求めているため、交渉は難航しているとのこと。 (俄新網 RUSNEWS.China 4月11日)
ロシアの石油・天然ガスパイプライン輸送会社トランスネフチのトカレフ社長が3月14日、ナルイシキン副首相に宛てた書簡の中で、政府に対しESPOパイプライン(東シベリア−太平洋パイプライン)の中国向け支線建設を可及的速やかに決定するよう要請していたことが分かった。
トカレフの書簡によると、2005年に産業貿易省が通達した命令に基づき、年間輸送能力3,000万トンのタイシェト−スコボロジノ間のESPO石油パイプラインとスコボロジノから石油積出港までの年間輸送能力1,500万トンのパイプラインの建設が進められているが、残りの1,500万トンは中国に輸出される計画になっている。しかし、現時点でロシア政府は未だスコボロジノから中国への支線の建設を決定していない。
トカレフは書簡の中で、「(中国支線は」非常に差し迫った本質的な問題であり、ESPOパイプライン全体の建設計画に影響することになる」と指摘している。
ロシア政府は、産業エネルギー省、経済発展貿易省並びに連邦価格監督局に対し、この件につき、4月末までに回答するよう指示したとのこと。
しかし、産業エネルギー相フリステンコは以前、中国への石油パイプラインを建設するかどうかは中国向け価格によって決まると表明し、産業エネルギー省筋は、その価格には契約済みのロスネフチから中国への販売価格を引き上げることが出来るかどうかも含まれるとしている。
ロスネフチと中国石油天然ガス集団(CNPC)の契約によると、2005年から2010年にロシア側は中国に対し4,840万トンの石油を鉄道で輸出することになっている。当初の価格はロスネフチにとって不利であったので、2007年11月、ロスネフチとCNPCは当初の原油価格を1バレルにつき0.675ドル引き上げることを約定していた。今年2月になってからも、ロスネフチは原油価格の再値上げを希望したが、現時点で合意は未成立であり、交渉が続いている。消息筋によると、中国側がむしろ価格の引き下げを求めているため、交渉は難航しているとのこと。
(俄新網 RUSNEWS.China 4月11日)