ナイジェリア政府筋は15日、中国とインドがナイジェリアでそれぞれ製油所を建設することに同意したことを明らかにした。

　ナイジェリア石油資源局長Tony Chukwuekeは、ナイジェリアと中国は協議の結果、ニジェールデルタ南部地区に低公害型製油所を建設することで合意したことを明らかにした。中国企業3社がすでに共同で建設することを約束しているとのこと。Chukwueke局長は、製油所の日産能力を明らかにすることは出来ないとしたが、概ね45万バレルになるとの見通しを示した。

　また、Chukwueke局長は、インドとの間でも輸出向けの製油所建設に関する合意が成立していることを明らかにした。インドの国有石油会社大手のONGCと鉄鋼大手ミタルはナイジェリア深海海域に複数の石油鉱区を共同で保有しているが、この2社もまたナイジェリアでの製油所建設を約束している。

　ナイジェリアには、1年間の閉鎖を経て最近操業を再開した製油所が４ヶ所あるが、しかし、この4ヶ所の製油所ではナイジェリア国内の需要を賄うことが出来ず、ナイジェリアはより多くの製油所を建設する必要に迫られている。ナイジェリア政府は2年前、18件の製油所建設を許可したが、結局、大部分の投資家は赤字を懸念して、出資を断念した。

　なお、ナイジェリアはアフリカ最大の石油生産国であるが、国内の燃料消費のほとんどを輸入に依存している。

　（中国石化新聞網 4月18日）