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【石油・天然ガス】

カタールの中国向けLNGは高価格に 欧米向けLNG転用が理由…カタール石油相 (08/04/21)
2008/4/21
中国【石油・天然ガス】

 カタールから中国に輸出されるLNGに対して、中国はより高い代金を支払わなければならない。なぜなら、カタールが本来米国及び欧州に輸出する計画であったLNGを中国向けに転用するからである。ローマで開かれた国際エネルギーフォーラムに出席したカタールのアティーヤ石油相が19日、記者団を前に表明した。

 アティーヤ石油相によると、カタールが中国との間で調印したLNG売買契約は、本来欧州及び米国向けであったLNGを中国向けに転用するものに過ぎず、新たな生産量を輸出するわけではない。アティーヤ石油相は、「我々は慈善事業をやっているわけではない。相手が誰であれ、最も望ましい価格を提示した相手と取引するまでのことだ」と述べた。

 中国の石油最大手である中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)と中国最大のLNGターミナルを有する中国海洋石油総公司(CNOOC)は4月10日、カタールと契約を結び、2009年からLNGを輸入することになっている。

 なお、アティーヤ石油相は、4月15日にイスラエル外相ツィピ・リブニと会談した際、カタールのLNGは全て買い手が付いたことを理由に、イスラエルへの天然ガス供給を断っている。

 因みに、カタールはロシアに次ぐ世界第3位の天然ガス埋蔵国である。LNG年産量は現在3,100万トンであるが、2010年までに7,700万トンに拡大するよう計画している。

 (中国石化新聞網 4月21日)