中国石油天然ガス集団(CNPC)の大型芳香族炭化水素プロジェクトの1つであるウルムチ石化公司のDMB(ジメチルベンゼン) アロマティクス・コンプレックス・プラントが5月1日、新疆自治区のウルムチ市で着工された。CNPCによると、総工費38.67億元、年間売上高は150億元超の見込み。2009年9月末に竣工する予定である。

　第11次５ヵ年規画に基づき、2010年には新疆に中国最大の石油・天然ガス生産基地と陸上エネルギールートが完成する。特に、独山子−克拉瑪依（カラマイ）及びウルムチ、南疆、トルファン・ハミの4大石油化学基地の建設に力が入れられており、新疆に石油及び石油化学産業のクラスターが形成され、西武地区の重要な石油化学基地となる。

　ウルムチ石化公司はCNPCの芳香族炭化水素、化学肥料等の大型化学工業原料の生産基地であり、製油、化学肥料、化繊の上下流一体化業務の発展に力を入れてきた。今回のアロマティクス・コンプレックス・プラントの建設により、ウルムチ石化公司付属の建設中の独山子1,000万トン製油基地とともに、新疆自治区における各関連産業の発展に大きく寄与するだろう。

　（中国能源網 5月5日）