中国石油化工(SINOPEC)と東風日産（日産産自動車と東風汽車工業投資有限公司の合弁企業）が7日、戦略協力協定に調印した。中国のエネルギー企業が国際的自動車メーカーと高度の戦略提携を結ぶのは初めて。

　協定によると、SINOPECと東風日産は全面的な戦略協力パートナーシップを確立し、燃料、潤滑油、樹脂、ゴムや検査、仲介サービスなど様々な面で全方位的な協力を進めることになる。

　SINOPECは長年にわたり経営の国際化を進め、様々な提携によって発展空間を広げてきた。自動車産業との間でも、長城ブランドの潤滑油を先導役として、上海通用(GM)、広州トヨタ、北京ヒュンダイ等の国際的自動車メーカーとの協力関係を構築しているが、今回の東風日産との提携は、単に長城潤滑油が改めて国際自動車企業から認められたことだけに止まらない。これは、SINOPECの産業の垣根を越えた国際化の成果でもある。今回の提携によって、SINOPECは国際自動車企業と足並みを揃えて発展を加速させ、自動車産業に対するサービス能力と国際化のレベルを高めることになり、SINOPECは世界の自動車産業の重要なパートナーになるだろう。一方、SINOPECの技術と製品による支援は、東風日産の競争力向上にプラス効果を発揮するだろう。

　（中国石化報 5月9日）