四川省の大地震発生を受け、電力部門は対応に全力を挙げている。国家電網公司は13日の時点ですでに復旧チームを派遣し、発電車や物資を被災地区に送っている。

　被災区の停電の範囲、電力施設の被害状況、職員の死傷などの情報収集も国家電網の統一指揮の下で進められている。しかし、四川省アバ県や甘粛省隴南では通信と交通が断たれており、職員が状況を調べるため徒歩で現場に赴いている。四川や重慶の枢要な場所にはすでに発電車等の応急設備が投入されているとのこと。

　国家電網公司は地震が発生したその日のうちに緊急体制を布き、鉄道、通信、病院等や民生用の電力供給の確保に全力を挙げ、電力網の復旧を急いでいる。また、所属の水力発電所のダムの状況を監視し、重要送電線や変電所の巡回を行い、合理的な電力網の運転を進め、余震への対応措置を万全にし、二次災害の防止に努めている。

　さらに重要電力施設の保安も強化して、関係者以外の立ち入りを禁止している。

　（新華網 5月13日）