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【エネルギー全般・政治経済】

四川大地震によってエネルギー需要減少の可能性も (08/05/14)
2008/5/14
中国【エネルギー全般・政治経済】

 四川大地震によって発電所と送電線の一部が被害を受けて、正常な送電が出来なくなっており、その影響で国内のエネルギー需要が減少する可能性も出てきた。

 新華社の報道によると、四川省の変電所6ヵ所が被害を受け、四川省西部地区の発電所は全国電力網との連携を断たれている。また、隣接する陝西省でも変電所2ヵ所と発電所3ヵ所が被害を受けた。

 新華社は国家電網公司のデータを引用して、地震発生後、四川と陝西の発電量55億kWhが放置されていると報じている。これは全国総発電量の1%に当たる。震源地の四川の損失量は40億kWhになる。

 また、四川省の天然ガス埋蔵量は全国のおよそ40%を占め、2006年の対外輸送量は22%を占めた。被災区との通信が途絶えているため連絡を取ることが出来ず、エネルギー企業の被害状況は未だはっきりしていない。

 シカゴの貿易会社Alaron社の上席研究員Phil Flynn氏は電話取材に応じ、四川大地震によって中国の電力需要が下がる可能性があると指摘した。

 一方、4月期の原油需要はすでに若干の減少を示しているが、これは製油企業が原油を調達して精製を行っても原価割れになるからである。

 (新浪財経 5月14日)