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中国
【エネルギー全般・政治経済】

露新大統領、最初の主要国訪問先を中国に プーチンのエネルギー外交を継承 (08/05/19)
2008/5/19
中国【エネルギー全般・政治経済】

 ロシアの新大統領メドベージェフはカザフスタン訪問後、23〜24日に中国を公式訪問する。大統領就任後初の中国訪問であり、新大統領の大国外交デビューになる。

 ロシアの中国公式訪問には次のような意味があると考えられる。

 第1に、就任早々のメドベージェフ大統領は最初に訪問する大国に中国を選んだことで世界に何を訴えようとしているのだろうか。まず、新大統領が電光石火の如く中国の指導者と接触するのは、中露政治関係の蜜月を示している。次に、メドベージェフは、プーチンの敷いた中露関係発展を基調に、引き続き関係を進め、指導者間の交流を密接にし、両国の戦略協力パートナーシップを深めようとしている。さらに、メドベージェフは、ロシアとグルジア、米国やEUとの関係が波乱含みな中、中国を外交の「突破口」として、西側諸国に対し、ロシア外交の「特別の舞台」を披露しようとしている。

 第2に、中露間の協力と協議には幅広くかつ重要なテーマがある。貿易、油田の共同開発、上海機構、軍事協力、イラン核問題など、いずれも急を要する議題になる。数多の議題の中でも、プーチン前大統領が推進した「エネルギー外交」は、メドベージェフ大統領にとってもロシアの外交空間を広げる上で重要な武器であり続ける。

 (広州日報 5月19日)