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【エネルギー全般・政治経済】

発展改革委員会、四川地震によるインフラ被災状況を発表 交通・ダム・電力系統の被害が深刻 (08/05/14)
2008/5/15
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家発展改革委員会(NDRC)は14日、四川大地震被災地区におけるインフラ被害状況及び復旧状況を発表した。

 交通インフラでは、震源地の●川県から半径約300キロの範囲で幹線道路が断絶状態にある。鉄道は、宝成線(宝鶏−成都)の被害が大きい。

 電力負荷の損失は累計874万kWに上る。運転停止となった変電所は、500kV及び300kVが2ヵ所、220kVが14ヵ所、110kVが4ヵ所、35kVが28ヵ所。

 5月13日17時の時点で、四川他5省で地震により危機が生じているダムは391ヵ所に上り、うち大型ダムは2ヵ所、中型ダムは28ヵ所、小型ダムは361ヵ所になる。都江堰にある岷江紫坪庫ダムには亀裂が発生し、水力発電所は運転を停止している。雲南省昭通県では小型ダム2ヵ所で漏水が発生した。

 特に紫坪庫ダムは震源地に近く、極めて危険である。2,000名の兵士が現場に急ぎ、ダムの状況を確認した上で、放水措置を取って水位を下げている。

 なお、発展改革委員会は14日、被災地区におけるインフラの速やかな復旧を図るため、3億元の緊急投入を下達した。

 (国家発展改革委員会ウェブサイト・中国放送網 5月14日)

 ●…サンズイに文