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【電力】

被災地区の電力供給は概ね回復 ダムの厳重監視を継続…電監会 (08/05/19)
2008/5/20
中国【電力】

 国家電力監督管理委員会と工業情報化部の合同の記者発表会が19日に開かれ、国家電力監督管理委員会の首席工程師・顧峻源が状況を説明した。

 説明によると、18日時点で、重慶、甘粛、陝西の被害を受けた電力施設はほぼ復旧した。基幹電力網は正常に運転されており、電力使用負荷は震災前の水準に回復している。

 最も大きな被害を受けた四川電力網では、最大電力使用負荷は震災前の80%に回復し、被害を受けた電力施設の85%以上が復旧した。基幹電力網の運転は正常に復し、国家電網公司所轄の地区で電力供給は基本的に復旧した。しかし、綿竹、茂県、臥龍の3県は未だ電力供給が再開されていない。

 また、今回の大地震ではダムも被害を受けたが、このことについては党中央と国務院も注視しており、国家電力監督管理委員会・ダム安全監視計測センターと中国水電工程顧問集団公司はダムと水力発電の状況について情報を集め、ダム関係機関はダムの巡視と監視計測を強化し、緊急対応策を発動して24時間当直に当たっている。また、専門家チームを組織して、被害の深刻な岷江上流域及び嘉陵江流域の水力発電所ダムの安全状況について総合的な判断を進めている。被災区の水力発電ダムについては、ダム運営機関やダム専門家に対し、24時間の監視を行い、危険な場合は直ちに報告して緊急対応策を取るよう求めている。

 (国家電力信息網 5月19日)