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中国
【石炭】

中韓石炭長期契約交渉が開始 合意が成った対日輸出価格を基準に (08/05/21)
2008/5/21
中国【石炭】

1ヶ月間続いた2008年度日中石炭価格交渉は5月8日に終了し、5,800キロカロリーの一般炭輸出価格は、昨年より93.52%高い131.4ドル/tで妥結された。なお、数量については未だ確定していない。

 日中間の価格確定と同時に、今度は中国と韓国の長期石炭契約交渉がスタートした。

 中国神華取締役会秘書の黄清向氏によると、今回の日中間の価格は、他の企業の対日石炭輸出価格にとっても基準になる。日中間の一般炭長期貿易交渉は毎年1回行われる。石炭輸出権を有する神華、中煤、五鉱及び山西煤炭が、日本の電力、セメントや他の一般炭需要家を代表する日本石炭資源開発株式会社を相手に交渉するのである。

 現在、中国国内の石炭価格の上昇が続く中、131.4ドル/tという価格は業界のほぼ予想通りとなった。一方、中国国内の秦皇島中継価格はすでに655元/tに達している。

 神華は近日中に東京電力との間で数量を確定し、中国の他の石炭輸出企業数社も日本側と数量を詰めることになる。

 日中間の石炭交渉が終了するともに、中韓長期石炭契約交渉がスタートした。前出の黄清向氏によると、韓国向け輸出価格についても、対日輸出価格が基準になる。

 なお、コークス用原料炭価格については日中間の交渉の中で言及されなかったが、中煤能源取締役会秘書の周東洲氏によると、現在コークス用原料炭価格の交渉が進められているところである。オーストラリアの某石炭企業が韓国の浦項製鉄との間で確定したコークス用原料炭輸出価格は300ドル/tであり、中国側の輸出価格もこれに近いものになると見られる。

 (第一財経日報 5月21日)