中石油西南油気田分公司の熊建嘉副総経理(副社長)は22日、『上海証券報』の取材に応え、同社のガス油田の生産量はすでに震災前の水準に回復し、四川における天然ガス資源は震災を無事乗り切ったと表明した。

　地震発生時、同公司では、多くの天然ガスユーザーが天然ガスのコックを急に閉じたため、パイプライン網の圧力が急上昇して規定の圧力を超え、ガスパイプライン破裂の危機も生じたが、ガス井の圧力を下げて、圧力超過の危険を乗り切った。

　中石油西南油気田分公司の油井、パイプライン、貯蔵タンク等の施設には今回の地震による大きな被害はなく、生産量はすでに震災前の水準に回復している。ペトロチャイナは、四川省に龍崗ガス田など複数の大型ガス田を有しているが、熊建嘉副総経理によると、同社の開発区域は地震の中心からはずれており、天然ガス資源も多くは地下数千メートルにあるため、今のところガス田に対する影響は何ら見られないとのこと。

　（上海証券報 5月23日）