四川電力網震災復旧再建詳細案が打ち出された。国家電網は被害を受けた四川基幹電力網や配電網の設備の修理、改造を6月10日までに完了して、被災地区の電力需要をすべて賄うことになる。さらに、被災地区の電力施設の再建作業についても8月31日までにすべて完了する。

　国家電網公司の27日の速報によると、電力施設の復旧は順調に進んでおり、同公司は35kV以上の変電所を累計148ヵ所復旧した。これは復旧可能な変電所の95％に当たる。また、復旧可能な送電線の92％に当たる971kmの10kV以上の送電線を復旧した。

　また、再建を要する四川省被災地区の変電所５ヵ所について、国家電網公司はすでに設計、施工、土木等の専門家を動員して、再建案を策定、所要の材料や設備も調達している。作業員も現地入りしているとのこと。

　調査によると、計画を練り直した上で再建を要する変電所は11ヵ所に上り、うち220kV変電所が2ヵ所、110kV変電所が3ヵ所、350kV変電所が6ヵ所になる。国家電網公司は政府関係部門と協力し、被災区の都市再建総合計画と結びつける形で、再建案の計画を進め、速やかな着工を図っている。

　国家電網公司筋は、電力網の復旧再建は、臨時応急措置による重要送電線及び変圧器の修理、重要需要家及び民生用電力供給の復旧など、第1段階の作業はすでに終えており、現在、四川基幹電力網及び配電網の破損した設備の修理と改造に全力を挙げていると表明した。

　（新華網 5月28日）