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【石油・天然ガス】

イラン 2010年からLNG輸出開始 1年内に1,080万トンに拡大 (08/05/29)
2008/5/29
アジア【石油・天然ガス】

 Iran LNG社の幹部は26日、2010年末頃にイラン初のLNG輸出を検討していることを明らかにした。輸出先は欧州と中国になる見込み。

 イラン初の天然ガス液化施設は、サウスパースガス田のTombakですでに着工されている。同施設は2本の生産ラインを備え、うち1本が2010年に、もう1本は2011年に稼働を開始する予定。

 Iran LNG社のM.K. Shahroudi副社長によると、同社は複数の国の企業と交渉を進めており、最初のLNG輸出先は欧州と中国になる公算が大きいが、全ては交渉の結果次第である。

 Shahroudi副社長は、当初の輸出量は250万トンになるが、1年以内に1,080万トンに増やすと述べた。

 Shahroudi副社長によると、イランにはこの他にも2つのLNG事業計画がある。パースLNG事業とペルシャ湾LNG事業であり、タトルとロイヤル・ダッチ・シェルがこの2つの事業の株式を有している。しかし、「ある種の問題」のため、この2つのLNG計画は未だ実施に至っていないとのこと。

 Shahroudi副社長は、Tombakで建設中の2本の生産ラインは、それぞれ540万トンの天然ガス液化能力を備えることになる。現在、イランと外国企業によるコンソーシアムが液化施設の建設に当たっている。Shahroudiは建設に参加している会社の名は明かさなかったが、同プロジェクトは6つの部分からなるため、少なからぬ外国企業が参加しているとのことである。

 (中国石化新聞網 5月29日)