国家発展改革委員会(NDRC)の穆虹副主任は28日、中国の石炭生産能力は極めて大きいが、当面は国内需要を賄うことを優先し、大規模な石炭輸出は奨励しないと表明した。

　2007年の中国の石炭輸出は5,317万トンであり、一方、輸入量は輸出量を若干下回った。同年の石炭消費量は25.8億トンに上る。

　海関総署の統計によると、2008年1〜4月の石炭輸出は1,459万トンで、前年同期比8.1％減少した。2003年から2007年にかけて、中国の石炭輸出が減少する一方で、輸入が増えている。

　中国石炭運輸販売協会の武承厚副理事長によると、石炭の内外価格差が大きくなっているため、中国の石炭企業は輸出を望んでいるが、石炭輸出には割当制が適用されており、輸出したいと思っても、直ちに輸出できるわけではない。しかも、石炭輸出制限が国内市場に与える影響は余り大きくはない。

　（中国煤炭資源網 5月30日）