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中国
【石油・天然ガス】

CNPC 輸出を停止し輸入を増やして夏季の石油製品供給を確保 (08/06/04)
2008/6/4
中国【石油・天然ガス】

 間もなく到来する農繁期の大きな軽油需要や一部地区で発生している軽油の供給逼迫に対応するため、中国石油天然ガス集団(CNPC)は軽油の輸出を停止するとともに、ガソリンと軽油の輸入を増やすなどして、石油製品の市場供給を確保するが、CNPC筋は2日、季節的な需要と農繁期の需要、そして地震等の影響で、当面、国内の石油製品供給は厳しいものになると表明している。

 今年上半期におけるCNPCのガソリンと軽油の輸入量は、前年同期の18倍に当たる240万トン以上になる。昨年第4四半期以降、CNPCはガソリンと軽油の輸出を減らしてきた。現在、軽油の輸出はすべて停止され、ガソリン輸出量も最低水準に低下している。

 CNPC傘下の各大型製油所は目下フル生産を続けている。また、CNPCはガソリンと軽油の生産割合を調整し、化学工業用原料の生産を減らす一方で、緊急に軽油生産を拡大して、6月期の軽油生産量を5月期よりも7%増やすよう計画している。

 一方、CNPCは四川大地震発生後、被災地区への石油製品供給確保に努めており、被災区のサービスステーションは24時間営業を行っている。5月13日から6月1日にかけて、CNPCは四川省に累計35.18万トンの石油製品を送った。四川、重慶、陝西、甘粛におけるCNPC系販売企業の石油製品在庫量は63万トンに上り、12〜13日分は十分確保している。
 
 (中国石油新聞中心 6月4日)