中国の太陽エネルギー市場は世界最大であり、特に太陽熱温水器では生産量、保有量ともに世界一である。

　太陽エネルギー利用産業はこの10数年で革新と発展を遂げ、規模と生産量は拡大し、市場は成熟した。

しかし、太陽熱温水器に関しては、市場が規範化されていない、製品の国家規格や検査方法が完備されていないといった問題はまだ解決されないままである。太陽熱温水器メーカーは5,000社以上乱立しているが、国の認定したブランド製品を有するのはわずか7社、売上高10億元以上の企業は1社に過ぎない。多くの企業は技術革新能力に欠けており、今後の発展が危ぶまれている。

消費者に対するアフターサービスも完備されておらず、製品に故障が出た場合にも、すでにメーカーが存在していない例も多い。そうしたところから、消費者の利益を守るため、中国初の太陽熱温水器援助センターが発足した。

　巨大な市場で多数の企業が林立して量的拡大を追い続けてきた結果、中国は世界最大の太陽熱温水器生産大国になったものの、中国の多くの産業がそうであるように、太陽熱温水器産業も今に到って技術開発力の深刻な不足など、これまでないがしろにしてきた積年の問題に悩まされており、産業全体の構造の改善が求められている。

　(中国石化新聞網 8月27日)