華能集団が投資する山東栄成石島原子力発電所は来年9月に着工される。2013年には完成する見通し。この原子力発電所は、中国が独自の知的財産権を有する初の20万kW級モジュール式高温ガス冷却炉のモデル発電所であり、売電価格は1kWhわずか0.3元である。

　華能核電開発有限公司の王迎蘇総経理(社長)によると、設計の高度化とシステムの簡略化によって工期を最短3年前後にすることが目標であり、投資額は1kW当たり1万元に引き下げることができ、売電価格は1kWhにつき0.3元を超えることはない。また、高温ガス冷却炉の総設計師であり、中核能源科技有限公司の総工程師補佐である陳景氏によると、この原子力発電所は発電だけでなく、水素製造分野への応用も可能である。水素をエネルギーとする電動自動車など、21世紀は水素経済の時代になる。

　（中国電力網 6月12日）