石油製品価格が短期的には国際価格と連動できないとの前提に立つ限り、製油能力を拡大することは、石油製品供給問題を解決する上で主要な方法になる。

　現在、中国石油天然ガス集団(CNPC)、中国石油化工(SINOPEC)、中国海洋石油(CNOOC)の3大石油メジャーは、巨費を投じて大型製油化学基地の建設を進めている。今年末までには7件の新規又は拡張プロジェクトが操業を開始して、国内の原油精製能力は14％増えることになる。

　青島大型製油化学プロジェクトはSINOPECが設計、建設、管理に当たり、技術・設備の国産化率は90％以上、全体の技術水準は国内最先端である。

　CNPC大連石化の6基のプラントの建設は終盤にさしかかっている。年内には2,050万トンの原油精製能力が形成され、SINOPECの鎮海煉化を抜いて中国最大の製油基地になる。

　広東省恵州では、1,200万トンの精製規模を誇るCNOOCの大型製油プロジェクトが間もなく完成する。このプロジェクトは、CNOOCが上下流一体総合型エネルギー企業に発展する上で象徴的なプロジェクトになる。同プロジェクトの石油製品年産能力は730万トンになる。

　（北京日報 6月18日）