1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

サウジのSABICがSINOPECの天津石化エチレンプロジェクトに出資 (08/06/23)
2008/6/24
中国【石油・天然ガス】

 サウジアラビアのジェッダで開催された国際石油会議に出席する習近平国家副主席に随行して同国を訪問していた中国石油化工集団(SINOPEC)総経理(社長)兼中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)董事長(会長)の蘇樹林は21日、中国石化天津分公司のエチレンプロジェクトに対するSaudi Basic Industries Corporation (SABIC)の出資に関して基本合意文書に調印した。

 このエチレンプロジェクトは天津浜海新区に建設され、規模は100万トン、総投資額は269億元、天津市では過去最大規模のプロジェクトになる。2006年6月に着工され、2008年末には完成する予定。同プロジェクトの完成により、天津石化のエチレン生産規模は120万トン、総合精製能力は年1,250万トンになり、各種化学製品1,200万トンの生産が可能になる。

 SABICは総資産450億ドルに上り、時価総額で中東最大であり、世界の石油化学企業ベスト10に入っている。サウジアラビア政府がその株式の70%を有している。今年2月、SINOPECとSABICは天津製油化学一体化拠点の下流部門における協力で合意に達していた。合意によると、双方は合弁会社を設けて、60万トンのポリエチレンと40万トンのエチレングリコールを生産し、その原料はすべて天津石化の100万トンエチレンプラントから供給することになる。生産ラインは2009年9月に完成する。

 なお、今回の習近平国家副主席のサウジアラビア訪問中、中国とサウジアラビアは「インフラ施設分野における協力強化に関する協定」に調印した。

 (東方早報 6月23日)