国家発展改革委員会(NDRC)省エネ環境保護司の李静副司長は「2008年ワラ総合利用高層シンポジウム」において、政府は目下農作物のワラの総合利用を加速、推進する意見書を取りまとめていることを明らかにし、中国のワラ資源総合利用率は、2015年には80％以上になるとの見通しを示した。

　李静副司長によると、ワラ資源の総合利用を推進し、その商品化、資源化を実現することは、省資源、汚染の軽減、農民の増収を図り、省資源型社会、環境配慮型社会の建設を加速する上で意義が大きい。

　近年、政府の主導と支援の下に、ワラ利用技術の完備や普及が進められ、肥料、飼料、キノコ栽培用の培地、燃料や工業原料としてのワラ利用が急速に発展している。また、ワラを原料とする木材代替製品の生産、商用発電、ワラのブリケット、ワラによるメタン発酵ガスも新たな進展を遂げ、ワラ資源総合利用の産業化が推進されている。

　（中国石油網 6月26日）