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アジア
【石炭】

インドネシアが石炭と天然ガスの最低輸出価格を最高国内販売価格並みに引き上げ (08/07/01)
2008/7/1
アジア【石炭】

 インドネシアのエネルギー鉱産資源相Purnomoは、天然ガス及び石炭の最低輸出価格を国内最高販売価格と同じに設定するよう検討していると述べた。関連規則は目下起草中であるが、実施時期は未だ決定していない。インドネシアには未だ石炭と天然ガスの契約価格に関する管理の仕組みがなく、今回検討されている措置は、国内の生産業者と販売業者の契約にとって、より透明性の高い価格基準になる。

 政府が今回の措置を進めているのは、エネルギー供給の原油に対する依存を減らすためである。そうした動きには、国際原油価格が過去最高値を記録する一方で、インドネシアの原油生産量が低下していることが背景にある。インドネシアは2003年以降、石油純輸入国になり、OPECからの脱退も決めた。

 但し、インドネシアは世界有数の天然ガス及び一般炭の生産国である。近年、世界の石炭市場の需要増と供給の逼迫が続いているが、インドネシアはこれまで石炭輸出を規制することはしなかった。同国の石炭生産能力が依然消費需要を上回っているからである。

  (国際能源網 7月1日)