中国の主要航空燃料油供給企業である中航油は7月8日、国内航空燃料油販売価格を第3四半期から1トン当たり720元値上げすると発表した。今回の値上げ部分は主に中航油の「総合調達コスト差額分」である。 現在、中国の航空会社に対する航空燃料油は主に中航油が供給している。航空燃料油価格は、出荷価格、仕入れと販売の差額及び2006年7月から追加された総合調達コスト差額の3つの部分からなる。航空燃料油価格は、昨年以来、総合調達コスト差額に基づき、前の四半期の航空燃料油国際市場価格の変動に応じて四半期毎に見直されるようになった。 国家発展改革委員会(NDRC)が6月20日から国内航空燃料油出荷価格を1トン当たり1,500元値上げしたため、航空燃料油の出荷価格は1トン5,950元から7,450元に引き上げられ、国内小売価格も以前の6,520元から8,020元に上昇した。中航油が今回値上げに踏み切ったのは、前述の総合調達コスト差額分720元であり、今年2回目の値上げになる。中航油は今年第1四半期に1トン当たり210元値上げしたが、第2四半期には80元値下げしていた。 中航油の航空用燃料油調達先には国内と国際市場があり、国内調達価格は政府が一律に規定するが、国際価格は完全に市場により決定される。最近は国際石油価格の高騰が続いているため、中航油の航空用燃料油輸入コストも上昇してきた。この部分のコスト増を補うため、中航油は第3四半期の小売価格を引き上げることになったのである。 一方、燃料油コストは今や航空会社にとって最も主要なコストになっており、6月20日のトン当たり1,500元の値上げは航空会社の収益に大きな影響を与えている。航空用燃料油価格が当面の高いレベルを持続した場合、中国の航空会社の燃料コストは30%以上上昇する可能性がある。 (上海証券報 7月9日)
中国の主要航空燃料油供給企業である中航油は7月8日、国内航空燃料油販売価格を第3四半期から1トン当たり720元値上げすると発表した。今回の値上げ部分は主に中航油の「総合調達コスト差額分」である。
現在、中国の航空会社に対する航空燃料油は主に中航油が供給している。航空燃料油価格は、出荷価格、仕入れと販売の差額及び2006年7月から追加された総合調達コスト差額の3つの部分からなる。航空燃料油価格は、昨年以来、総合調達コスト差額に基づき、前の四半期の航空燃料油国際市場価格の変動に応じて四半期毎に見直されるようになった。
国家発展改革委員会(NDRC)が6月20日から国内航空燃料油出荷価格を1トン当たり1,500元値上げしたため、航空燃料油の出荷価格は1トン5,950元から7,450元に引き上げられ、国内小売価格も以前の6,520元から8,020元に上昇した。中航油が今回値上げに踏み切ったのは、前述の総合調達コスト差額分720元であり、今年2回目の値上げになる。中航油は今年第1四半期に1トン当たり210元値上げしたが、第2四半期には80元値下げしていた。
中航油の航空用燃料油調達先には国内と国際市場があり、国内調達価格は政府が一律に規定するが、国際価格は完全に市場により決定される。最近は国際石油価格の高騰が続いているため、中航油の航空用燃料油輸入コストも上昇してきた。この部分のコスト増を補うため、中航油は第3四半期の小売価格を引き上げることになったのである。
一方、燃料油コストは今や航空会社にとって最も主要なコストになっており、6月20日のトン当たり1,500元の値上げは航空会社の収益に大きな影響を与えている。航空用燃料油価格が当面の高いレベルを持続した場合、中国の航空会社の燃料コストは30%以上上昇する可能性がある。
(上海証券報 7月9日)