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【新エネルギー】

発展改革委員会 3大石油大手のバイオディーゼル事業を認可 (08/07/15)
2008/7/17
中国【新エネルギー】

 中国石油天然ガス(CNPC)南充煉油化工総廠(年産6万トン)、中国石油化工(SINOPEC)貴州分公司(5万トン)、中国海洋石油(CNOOC)海南(6万トン)の3件の、ヤトロファによるバイオディーゼル産業化モデルプロジェクトが国家発展改革委員会(NDRC)により認可された。今回の認可は、バイオディーゼル産業の奨励と規範化を進め、重複建設や浪費を防止するのは狙い。

 発展改革委員会筋によると、非穀物系エタノール燃料の開発を着実に推進すると同時に、市場や潜在力の大きいバイオディーゼルの産業化を進める時機はすでに熟している。

これより先、発展改革委員会が昨年9月、トウモロコシの高度加工を禁止したため、バイオ燃料開発は一時停滞していた。国際石油価格が高騰する中、代替燃料はますます重要視されるようになったが、しかし、ここ1年、国際食糧価格も高騰したため、中国や諸外国は穀物由来の代替燃料を最早支援しないようになり、経済作物を原料とする再生可能エネルギー開発への支援策に転換した。

だが、専門家によると、経済作物によるバイオ燃料の大規模な使用は難しい。経済作物は土地の制約を受けるため、生産量を上げ規模を形成することが困難だからである。中国は年間7,000万トンの軽油を消費しているが、現在の生産規模から見て、バイオディーゼルが短期的に大きな役割を発揮することは依然難しいだろう。

(北京商報 7月15日)